令和4年9月の定例会が与謝野町で開催され、様々な議題が取り上げられた。本会議ではコロナウイルス感染症対策が特に注目を集め、参加した町長山添藤真氏は、感染の急増に対する危機感を強調した。
山添町長は、コロナの感染者数が7月下旬から急激に増加し、特に子どもたちや学校の生徒の感染が拡大したことに憂慮を表明した。8月31日の時点で感染者数は1307人を記録し、特に過去最高の日には71人に達したという。この現状を踏まえ、山添町長は、町独自の施策として、未症状の幼児や教員に対して自主的なPCR検査を行った場合の補助金交付を行うと述べた。
また、観光施策も重要なテーマとして浮上した。議員たちは、与謝野町観光の中心として位置付けられる「リフレかやの里」の充実が必要との意見を示し、住民参加型の観光計画が求められた。町長は、地域資源を活用し、観光業界と連携した取り組みが観光産業の強化につながるとして、そこに多様な地域の魅力を結び付ける必要性を示唆した。
さらに、空き家問題も重要な課題として議論された。町内には多くの空き家が存在し、その管理が問題視されている。町としては、空き家所有者に対して効果的な管理を促進し、地域住民との協働を強化する必要があることが指摘された。同時に、廃屋化した空き家に対する法的措置も議論され、所有者に対する働きかけの強化が求められている。
最後に、災害対策についての意見も交わされ、特に河川の整備不足や災害に対する危機意識の強化が重要であるとの合意が形成された。山添町長は引き続き、地域住民と共に災害に強い町づくりを推進していく方針を示した。町民の生活を守るために、町は協力し合い、解決策を見出していく必要がある。