令和元年12月17日、与謝野町議会は第91回定例会を開催し、一般会計補正予算に関する質疑が行われた。議員はこの補正予算が町の財政に与える影響について多くの懸念を表明した。
まず、一般会計補正予算(第5号)について、4番の山崎政史議員は、修繕費用として計上された30万円の使途について質問を行った。前田昌一CATVセンター長は、有線テレビインターネット事業で使用される機器が故障したため、修繕が必要になったと説明した。
ネット事業の廃止の背景には、民間業者の進出による利用者の減少があった。山崎議員は、利用者への周知方法について尋ね、前田センター長は、個別通知やメールを通じて周知していると答えた。この状況から、町営のネットサービス終了までには利用者数がさらに減少する可能性があることが明らかになった。
次に、台湾屏東県の枋寮郷との友好協定に関する質疑も行われた。町長の山添藤真氏は、先方からの招待に応じて、来年早々に移動する可能性があることを示唆したが、具体的な判断は1月に先方が訪問した際の話し合いの結果によるとし、安達種雄議員からの「調印には慎重であるべき」との意見にも真摯に耳を傾けた。
この友好協定の締結を急ぐ理由について、町長は、観光振興や青少年交流のために意義があり得るとしつつ、進行中の協議の進捗により決断を下すべきだとした。だが、多田正成議員からは、目的が不明なまま調印することには疑問が示され、議会内でのさらなる議論が期待される。
また、議会では、補正予算の計上についての厳しい意見も飛び交い、今回の論点が町の財政、将来にどのように影響を与えるか、議員たちは引き続き注意深く見守っていく必要があるとの見解を示した。要するに、議事の中で多くの意見が交わされ、今後の政策施行や予算案に対する議論が続くことが示唆された。