令和2年11月30日、与謝野町議会にて第98回臨時会が開かれた。この臨時会では、専決処分や条例の一部改正の議案が審議され、重要な決議がなされたことが明らかとなっている。
まず、町長の山添藤真氏は、コロナウイルス感染の拡大について言及し、住民に対し感染予防対策を継続するよう強調した。また、本臨時会で審議される議案について説明を行い、特に事故による専決処分の報告が注目を集めた。
専決処分に関する報告では、本年8月に発生した公用車による事故が取り上げられた。この事故は、運転中の不注意により発生し、公用車の損害及び相手方への損害賠償の問題があった。長島栄作総務課長は、事故の詳しい内容を説明し、示談が成立したことを報告した。特に、事故が多発する原因として職員の不注意が指摘され、家城功議員からは交通事故件数の増加についての質問が相次いだ。
「合併以来、事故件数は175件に達している」と町長は語り、更なる再発防止策を講じる決意を表明した。町長は「安全運転の強化に努めたい」と意気込んでいることが伺えた。
次に、議案第106号と第107号については、与謝野町特別職及び職員の給与に関する条例改正が提案された。山添町長は、令和2年の人事院勧告に基づき特別職の期末手当を減額することを説明した。これにより、12月支給の期末手当は0.05月分減額されるとのことだ。
これらの条例改正は、経済状況や人事院勧告に準拠したものであることが強調され、質疑応答では議員からの反対意見は見受けられなかった。全議員が賛成し、両議案は無事可決された。
最後に、町議会は全ての議題を終了し、閉会した。この臨時議会においては、コロナへの対策、交通事故問題、職員給与の改定といった重要課題が話し合われ、与謝野町の行政運営における住民への影響が意識された会議となった。