令和4年12月16日、与謝野町議会は定例会を開催した。議題には、クアハウス岩滝の指定管理者の指定や、大切井堰改修工事変更契約など、重要な案件が取り上げられた。
本会議では、クアハウス岩滝の指定管理者としてドルフィン社が選定されたことが深く議論された。山崎政史議員は施設の目的関連で、選定委員会の選考理由について質疑し、「このクアハウスは健康増進施設であるが、観光振興に寄与する部分は明確か」と問いかけた。これに対し、市田桂一観光交流課長は、「健康増進が7割、観光が3割と認識しているが、今後、観光面での取り組みも進めていく」と回答。さらに、彼は今後、屋外バレルサウナやヘルスツーリズムに関する提案を検討中であると強調した。
また、議案の討論中、井上雅之副町長は、「クアハウス岩滝を適正に運営するためのチェック機能を強化し、民間への移譲も視野に入れていく」と述べ、住民の意見を重要視する姿勢を示した。
議会内では、大切井堰の改修工事についても注目が集まり、予算変更が必要とされる理由なども説明された。農林課主幹の塩見雅樹氏は、「急な条件変更により工事費が膨れ上がらざるを得なかった」との経緯を説明し、予算不足が発生した理由を具体的に述べた。実施計画の不透明さが問題視され、今後の対策についての答弁が求められた。
さらに、福祉部門での障害児通所給付に関する補正も行われ、田辺茂雄福祉課長は、需要の高まりを受けて予算を増額したと述べた。これに対して議員たちは、「社会全体での支援が必要であり、早期発見・早期支援が重要である」との意見を動かした。
このように、議会ではさまざまな問題が深く掘り下げられ、特に住民福祉の向上や行政の透明性について強い関心が示された。議会では、各議案が慎重に審議され、その結果、いくつかの補正予算が可決された。与謝野町の今後の動向については引き続き注目が集まる。