令和4年9月1日、与謝野町議会の定例会が開会した。議長の宮崎有平氏は、出席議員15人が定足数を満たしたことを確認し、定例会の開会を宣言した。また、安達種雄議員が欠席していることを報告した。
今回の定例会では、合計27件の報告と議案が上程されることが予定されており、特に重要な議案として一般会計補正予算が挙げられる。本補正予算では、1億5,900万円の減額補正が提案されている。具体的には、地域振興費に関わる補助金の追加や新型コロナウイルスに対応したワクチン接種経費などが含まれている。
開会の挨拶で、山添藤真町長は、新型コロナウイルス感染症の影響に言及し、特にオミクロン株による感染拡大に懸念を示した。8月には一日当たり新規陽性者数が過去最多の71人に達しており、町民が現在の感染状況に注視するとともに、適切な感染防止対策を講じていることを評価した。
町長はまた、令和3年度の決算認定についても言及し、一般会計の収入済額が134億3,231万円、支出済額は131億9,982万円であり、3億2,249万円の黒字決算となる見込みであると報告した。この黒字決算の背景には、地方交付税の増加があると説明した。
議案の中には、育児休業に関する条例の一部改正についての提案もあり、育児休業を取得しやすい環境整備が図られる予定である。これにより、父母の育児休業の取得が分割可能となるなど、柔軟な勤務環境を目指すことが期待されている。
さらに、議会懇談会の開催や、タブレットの導入に関する研修なども計画されており、議会の活性化に向けた取組が着実に進められていることが強調された。
最後に、町長は引き続き町民の声に耳を傾け、安心して生活できる環境の整備に尽力する意向を示しました。これからの定例会での活発な議論が期待される。