令和2年9月、与謝野町議会は定例会を開催し、一般質問が行われた。議員は観光施策や観光協会への補助金の増加について提起した。
最初に高岡伸明議員が観光協会への補助金について質問を行った。特に注目されたのは平成26年度から30年度にかけて、補助金が394.8%増加したことについてであり、観光協会の運営費構成やその基準について問われた。山添藤真町長は、観光業務が大きく変化している中で、観光協会の重要性を強調した。
高岡議員は、特に平成29年度に観光協会への補助金が一挙に1,128万5,000円増加した要因を問い、事務局長交代の影響及び海の京都の負担金の増加があったと答弁があった。議員は、補助金の設定基準についても慎重な見直しを求め、他市との比較を通じて不適切と考えられる点を指摘した。
次に、山崎良磨議員が行った質問では、産業振興施策の進捗状況が問われ、特に地元のシルクプロジェクトやホップ栽培について意義を強調した。町長は、これらの事業がコロナ禍の影響を受けながらも進行中であると述べ、観光客の増加が地元経済に与える影響を重要視した。
観光協会への補助金が増加する中、チェック機能の強化が求められている。町長は観光協会の運営が地域振興に不可欠であるとし、引き続き支援を続ける意向を示したが、リスク管理の重要性についても認識を深める必要があるとの意見も出された。
一般質問を通じて、与謝野町の観光振興への取り組みと財政的な課題、そして今後の方向性が議論となった。議員たちは町民に対する説明責任と透明性の向上を求め、観光協会の役割の再評価を訴えた。