令和4年6月23日に開催された与謝野町議会では、4つの補正予算の議案が上程された。特に、議案第55号である一般会計補正予算については、財政に大きな影響を与える内容が含まれているため、議会での議論が白熱した。
本補正予算には、昨日の質疑を受けた形での意見が多く寄せられた。特に、クアハウスの運営に関する質疑が目立った。多くの議員が、町民から寄せられたクアハウスの運営方法やその経費についての質問に立ち、町長や観光交流課長に直接説明を求めた。
河邉新太郎議員は、クアハウスにおける投資の正当性を問う中で、「何度もクアハウスに投資をしているが、住民の視点でどう考えているのか」といった内容の発言を行った。これに対し、市田桂一観光交流課長は、クアハウスの重要性を強調しつつ、長期的な運営計画についての見解を示したとしている。特に、今後の計画では、クアハウスの存続に向けた各種施策を講じる必要があるとの意見が強調された。
また、商業振興の観点からも意見が出された。クアハウスの運営は町の観光資源として不可欠であり、地域経済にどのように寄与するのかという観点から、町民との意見交換が求められた。特に、クアハウスに対する利用の減少が続く中で、如何にして利用者を増やすかが重要な課題であるとされた。
杉上忠義議員は、「クアハウスの存在が地域の特色を生み出している」と述べ、今後の財政的な支援の必要性を強調した。この議論の結果、参加者からは、今後の運営方法について明確な方針を示すことが迫られているとの声が上がった。
議会ではまた、他の補正予算案についても熱い議論が展開された。特に下水道や介護保険、水道事業会計に関わる補正予算は、地域住民の日常生活に直結するため、慎重な議論が必要だとの共通認識があった。副町長は、「限られた予算の中で、いかに円滑に運営を続けていくかが課題だ」と述べ、今後の方針についても町民との協議を欠かさず行っていく重要性を示した。
最終的には、与謝野町議会で可決された補正予算は、地域振興や住民サービス向上に向けた実施計画の一環として重要な意味を持つものとされ、今後も地域の活性化に資することが期待されている。