令和4年9月26日に行われた第110回与謝野町議会定例会では、令和3年度一般会計決算認定に関する議論が行われた。
特に町民から関心が寄せられている図書館管理運営事業については、一般書と児童書の予算が話題に上った。河邉新太郎議員は、令和3年度の図書購入費について質問し、教育次長の植田弘志氏が、図書館への予算確保の希望を表明した。昨年度の予算と比較し、余剰金が多く発生したことから、今後も同様の予算が確保されることが期待される。
自動体外式除細動器(AED)については、地域の安全性向上のための重要な施策であることが確認された。平野公規保健課長は、AEDの点検状況や夜間のアクセスについて言及し、地域住民の安全への配慮を示した。議会でも閉館後の公的な対応について意見が交わされ、今後も検討が必要であることが再認識された。
敬老会の対応についても議論が行われた。田辺茂雄福祉課長は、敬老会が近年中止されている背景について説明し、地方自治体全体で高齢者を支える体制の確立が求められていると述べた。さらに、河邉議員からは、今後の敬老会の実施について、より多くの高齢者が参加できるようにするための方策が提案された。
また、マイナンバーカードの普及状況については、中上環境課長が、現在与謝野町での交付率が35.83%であることを示した。町長はこれに伴い、今後のシステム改修についての意欲を表明し、住民に利便性が提供されることを強調した。
この日、数多くの議題が交わされたものの、各議案には多面的な課題が存在し、町議員は町民の声を反映させる取り組みを強調した。生涯学習や公共事業へも、より柔軟かつ具体的な対応が求められ、町の未来に向けた大きな転機になり得ることが期待されている。