令和元年12月16日の与謝野町議会定例会では、主に旧加悦町役場庁舎の指定管理者の選定や、温江上辺地に関する総合整備計画、道路線認定の議案について審議された。
与謝野町長の山添藤真氏は旧加悦町役場庁舎の指定管理者に関し、「この庁舎は地域の歴史を考慮しつつ、観光交流の拠点となることが期待される」と述べた。指定管理者の候補には「観光協会が適任と考えている」との意見もあり、観光への期待感が示された。これに対し、杉上忠義議員は「地元の人々の理解を得ることが必要」と質疑を行い、町民との関係構築の重要性が強調された。
次に温江上辺地に係る整備計画では、特にジビエ加工施設の設置が話題となった。このプロジェクトには地域農泊推進協議会が関与し、農林課の井上雅之課長が「猟友会との連携が必要」と指摘した。下村隆夫議員は、ジビエ施設の運用方法に関して、標準的な条件や試算を行う必要があるとの意見を述べた。さらに、井上課長は「まだ具体的な計画は進行中だが、地域資源の循環的利用を進めることに期待している」との見解を示した。
また、台湾との友好交流についても議論が成され、町長は「まずは相手方の訪問を受け入れ、友好関係を築く試み」と述べた。日本と台湾の関係について、永島洋視議員は「慎重に対応する必要がある」と強調した。他の議員からも、友好交流を進める中で、住民の声を反映させる重要性が提起された。
最後に、今回の補正予算は各地の施設運営や観光施策に注力するものであり、特に昨今の新型コロナウイルスの影響も考慮しつつ、住民の期待に応えられる施策を強化していく意義が議論された。