令和4年9月28日、与謝野町議会は第110回定例会を開催し、令和3年度の各特別会計決算認定を審議した。特に、下水道、介護保険といった重要な議案については、議員から多くの質疑が寄せられた。
まず、下水道特別会計について、上下水道課長の山添雅男氏は、面整備率が88.8%を達成したと報告した。一方で、水洗化率は82.6%に達したものの、加入率が思うように上がらない現状も直面していると述べた。また、過去数年度の料金収入は概ね安定しているものの、今後の人口減少が収入に影響する可能性を懸念した。
次に、介護保険特別会計に関する質疑では、福祉課長の田辺茂雄氏が、一般会計からの繰入金は基準内と基準外に分かれており、基準内が7,995万7,000円、基準外が1,227万9,962円であることを説明した。議員たちは、介護保険制度の厳しい財政状況を踏まえ、支援策の必要性を訴えた。
最後に、後期高齢者医療特別会計が議題に上り、保健課長の平野公規氏が現役世代からの負担が約4割を占めるとし、制度の複雑さに気を配る必要性を認識している発言をした。特に、現在の医療費の負担は高齢者に大きな影響を与えていることが、議論の中で強調された。
全体を通して、与謝野町の各特別会計は、厳しい財政状況の中で運営されていることを認識しつつも、各課の努力によって改善が図られている様子が伺えた。議会は今後も地域住民のニーズに応じた施策を展開していくことが求められている。