与謝野町議会の第112回定例会が令和4年12月7日に開催され、一般質問が行われた。本会議では指定管理料の追加と不登校問題、住み続けたい街ランキング、教育現場の現状など、地域の課題に関する多岐にわたる討議が展開された。
まず、15番の山崎良磨議員が指定管理料の追加に関する質問をした。この件について、山添藤真町長は、新型コロナウイルスの影響で減収が続いた指定管理施設に対し、適切な条件のもとで指定管理料の増額が行われていると説明した。また、別の市町の事例を引き合いに出しながら、適正な運営についての見解を述べた。
二つ目の主要テーマは不登校に関する問題だった。山崎議員は、今年の不登校率が過去最大になった報道について触れ、与謝野町でも同様の状況が見受けられると指摘。教育長の長島雅彦氏は、コロナ禍での生活環境の変化や子どもたちの意識の変容が影響していると述べた。また、学校での取り組みやサポート体制に関する説明があった。
さらに、住み続けたい街ランキングについても言及があった。山崎議員は、与謝野町が昨年の1位から今年は3位に後退したことを受け、この結果をどのように捉えるかを町長に尋ねた。山添町長は、ランキング結果には一定の意味があるものの、その順位に過度に一喜一憂するべきではないとの考えを示した。一方で、住民の居住意欲の高まりに対する重要性を強調した。
また、一般質問の中では、加悦双峰公園の復元事業の進捗についても話が及んだ。これに関して、町長はリニューアル工事を進める方針を示し、今後の計画に関しての議論も行われた。スタートから約40年を経過した公園の利活用が語られ、利用者のニーズに応じた対応の必要性が指摘された。
最後に、山崎議員は住民の意見をどのように行政に反映させるか、まちづくり投書箱や街角町役場の活用方法についても質問した。町長は、住民の声を聴くことの重要性を認識しており、今後はSNSなども活用し、住民の意見をより良い形で反映していく考えを示した。