与謝野町議会は、令和元年度の各会計歳入歳出決算についての審議を行った。
特に与謝野町一般会計決算は重要な議題の一つであり、多田正成議長のもと、賛否の意見が交わされた。高岡伸明議員(日本共産党)は、反対討論において、決算に賛同する意見がある中で、過去の議案否決が町の信頼を損ねている点を指摘した。
一方、山崎政史議員(よさの21クラブ)は、令和元年度の予算執行を評価し、「財政の健全化が進んでいる」と賛成の立場を示した。この決算により、3年間ぶりの黒字達成の報道もあり、財政調整基金にもプラスの影響を与えていると言われる。行政側は、税の安定確保や新規事業の推進を期待しているが、引き続き注意が必要との声もあがった。
他には、特別会計決算に関する議題も順調に議決された。宅地造成や下水道に関する会計も討論を経て、原案通り決定されている。議会では、公共事業とその予算において町民の意見をどれだけ反映させているかが問われている。
また、特筆すべき議題として新型コロナウイルス感染症関連の意見書が挙げられる。これに対し、宮崎有平議員は、地方財政の悪化を憂慮し、地方税の確保について強く要請した。この意見書案は、全国の多くの市町村共通の課題であり、全員の賛成を得て決議されたことで、一層の注目を集めた。
最後に、山添藤真町長が締めくくりの挨拶を行い、「議会での審議を真摯に受け止め、今後の政策に活かす」と述べた。議題は全て議了し、令和2年9月定例会は閉会した。議会開催中は多くの議員から活発な意見や提案が提出され、今後の町政運営に影響を与えることは間違いない。