令和3年3月23日に開催された与謝野町議会定例会では、様々な議題が取り上げられた。
特に注目されたのが、令和3年度の与謝野町一般会計予算である。町長の山添藤真氏は「町民に寄り添った事業を進める」と述べ、予算案の重要性を強調した。また、空家等対策事業については、宮崎議員からの質問に対し、長島栄作総務課長が「令和3年度に実態調査を進めていきたい」と答え、危険空き家に関する実態把握の重要性が指摘された。空き家問題への対策が急務であることが再確認された。
続いて、児童虐待とDV対策事業についても重要な議題として取り上げられた。浪江昭人子育て応援課長が「約50世帯に虐待のおそれがある」と述べ、昨今の厳しい情勢を踏まえた取り組みの必要性が示された。特に家庭内の心理的虐待が増えている状況への対処が求められた。
また、不法投棄対策について、茂籠誠住民環境課長は「今年度はおおむね横ばい状態」と説明した。具体的な対策としてパトロールの強化が行われることが伝えられたが、市民のモラル向上も呼びかけられた。
企業立地推進に関して、商工振興課の小室光秀課長は「新規進出企業3社に対する奨励金500万円を含めた施策を強化」と述べ、地域の経済振興に向けた意欲を示した。また、クアハウス岩滝の予算では、「町内の利用促進を図る」との方針も発表された。
さらに、高校魅力化推進事業について、植田弘志社会教育課長は「地域の特性を生かした人材育成に取り組む」と強調。学校と地域との連携の重要性が再確認された。学校教育課との協力により、地域の魅力を伝える仕組みづくりが進められることとなった。