与謝野町議会では、令和4年9月の定例会が開催され、観光分野の重要な課題が議論された。
今回は、特に天橋立の世界遺産登録に向けての動きや、観光資源の活用法について焦点が当てられた。天橋立は日本三景の一つとして、地元の誇りであるが、その登録が進まない背景には地元の盛り上がりが不足している可能性がある。地域団体や住民の活動が必要とされており、官民連携が重要であると町長は述べた。
また、天橋立から岩滝へのモーターボートの運行についても議論が交わされた。この航路の復活にはさまざまな課題があるが、地域活性に向けた船舶事業者との連携が記録された。議員は、過去のニーズ調査で300人の乗船があったことを挙げ、この課題に対する町の姿勢を問う。今後、さらなる事業展開が期待されている。
さらに、熱気球による観光の導入についても議論された。多くの地域で観光資源として注目されているが、行政は安全性などの観点から、導入には消極的な姿勢を示している。例として、他の地域で成功を収めているケースが多い中、与謝野町でもこの取組を模索する必要があると強調された。
町長は、今後の観光戦略の実施にあたり、地域住民や事業者との密な連携を重視する意向を表明した。加えて、行政の役割として、各種計画を進め、地域の個性を生かしたイベントや施策を提案していく方針を説明した。これらの取り組みを通じて、観光消費の増加を図り、町の魅力を一層高める必要があるとまとめた。