第90回令和元年11月与謝野町議会臨時会が、11月15日に開催された。この会議では、主にクアハウス岩滝の改修に関する案件が提案され、出席した議員らは重要な議論を展開した。
本日の議題は多岐にわたり、報告に先立ち議長は、議員全員が出席していることを確認した。致し方ない大規模な改修工事に伴い、既存の施設に対する投資が求められていることに触れ、特に顕著なのがこれまで言及されてきたろ過機の更新であった。
特に、今回の補正予算には、ろ過機更新に必要な4,800万円が計上され、エアコン及び冷暖房設備の更新が先行した理由についての質疑が続いた。町長は、どちらも重要な選択肢であったが、エアコンの更新が急務であったため、やむを得ずろ過機及びポンプの更新が後回しにされたと述べた。この判断については議員らから異論が上がり、「急所であるろ過機の更新を最優先すべきだった」といった声も聞かれた。
また、今回の改修工事では、トレーニング機器も多数導入されるが、若い世代を惹きつける戦略が不透明であり、経営戦略に対する疑問の声が相次いだ。議員らは、専門的な器具が多数導入されることが、果たして町民にとってのニーズに合致するのか、この事業が本当に必要なのかと疑問を呈した。
繰り返し述べられたのは、今回の補正の必要性は理解されつつも、より明確な経営計画及び事業戦略が欠如している状況での多額の予算が承認されることに対する不安であった。特に、経営改善に向けた具体的な戦略案が未だ示されていないことが、議員たちの懸念を増幅させる要因ととなっている。また、過去にはクアハウスの経営について、管理者による誠意ある説明と信頼関係の構築が必要であると強調された。
特に、指導体制の充実やインストラクターの数についての質疑も多くあり、今後利用者の安全を確保するための人員配置が問われた。さらには、施設の維持管理や庁舎の更新問題も併せて議論が交わされ、議員たちの意見が飛び交った。
これらの議論を経て、最終的には多くの議員が懸念を抱きながらも、全会一致の支持を得ていくつかの議案が可決されたことは意義深い。しかし、依然として、クアハウスをめぐる問題には多くの課題が残されており、今後の動向に注目が集まることとなった。今後は、より多くの利用者に向けたサービス向上や計画の透明性を求められることと思われ、町民の信頼を得るための努力が必要不可欠である。