令和元年9月に開催された与謝野町議会では、平成30年度の一般会計歳入歳出決算認定が論じられた。
議会では、一般会計の決算に関し質疑応答が交わされ、特に注目されたのがクアハウス岩滝の改修計画である。改修には約4億6,000万円の予算が必要とされ、今後の健康増進施設としての役割にも期待が寄せられている。特に、町長は「この施設が町民に健康と癒しを提供する役割を果たす」と強調した。
また、地域おこし協力隊についても議論がなされた。隊員が地域に根付くことを促進するため、さまざまな支援施策が検討されている。町内の若者や新たな移住者への施策の必要性が指摘され、具体的には住宅ローンの利子補給制度などが提案された。これに対し、町長は「移住・定住施策の強化は重要である」と賛同した。
さらに、シルバー人材センターの活動状況や、農業団体への補助金も話題に上る。参加者は、地域全体の高齢化に伴い、地域の担い手不足が深刻化していることを訴えながら、活動の充実を求めた。特に、農事組合や地域おこしに関する補助金の使途についても説明が求められた。
公共施設運営の経費についての質疑も続き、安易な廃止ではなく、利用状況の分析が必要であるとの意見が多く寄せられ、慎重な見直しが提案された。議論の中で、無駄を省く施策についても共通の認識として浮上し、より透明性のある運営が求められた。
最終的には、与謝野町の財政健全化に向けた取り組みや、住民に寄与する施策の充実が確認され、議会は、地域全体の健康促進や経済活性化へ向けた具体的な行動を推進することを決議した。