令和2年12月14日、与謝野町議会第99回定例会が開催され、複数の重要議案が審議された。
特に注目を集めたのは、議案第113号の「かや山の家条例の一部改正についての撤回」である。この件について、山添藤真町長は、条例内容の不備を理由に撤回したと説明。町長は出席議員に、誤りに対する謝罪を述べ、全庁を挙げて再発防止に努める考えを示した。また、谷口義明観光交流課長は、丹後保健所との協議を通じ、より厳格な衛生管理が求められる中での判断であったことを強調した。
次に、議案第108号の「与謝野町議会議員及び与謝野町長選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の制定」も賛成多数で可決。これは選挙運動における透明性を促進するものであり、町内での議員選挙の公正な運営を目指すものとされている。
さらに、議案第109号「与謝野町情報通信技術を活用した行政の推進に関する条例の制定」についても、質疑が行われ、議員たちが旧来の情報格差問題への取り組みが求められていることを指摘。特に高齢者やネット環境が整っていない世帯への配慮が必要との意見が挙がった。
議案の中には新型コロナウイルス対応に関する緊急融資利子補給基金条例を制定する議案第110号や、企業誘致促進策を盛り込んだ議案第112号も含まれており、それぞれの議案が原案通り可決された。