令和5年3月の与謝野町議会定例会が開催され、さまざまなテーマについて議員から質問があった。特に注目されたのは、町の情報発信とリユース推進に関する提言である。
特色ある町の魅力を発信する方法として、議員からはYouTubeの活用が提案された。最近のインターネット利用の変化や、地域の宣伝手法の多様化を受け、行政がYouTubeを使った情報発信を推進する重要性が強調された。特に、運動会など行事の映像を配信することで、遠くに住む保護者や家族に向けた情報提供が期待できる。また、LIVE配信や動画で町の施策をわかりやすく紹介することで、住民の関心を誘引し、観光促進や移住定住を促す効果も見込まれる。議員は、町としてこの方向性を持ち、YouTubeへの取り組みを更に強化していく姿勢を期待していると述べた。
次に、行政のメルカリショップ活用についても議論された。この提案は、まだ使える公共施設の備品を販売して資金を得ることで、無駄を省きつつ環境保全にもつながるというものである。全国的にも自治体がこうしたリユース施策を進めている事例があり、町も同様に検討を進める必要があると指摘された。特に、粗大ごみ処理にかかる費用を削減し、樹木や家具など再利用可能なものを活用することが、従来の廃棄物処理とは異なる新たな方途として注目されている。全庁的にリユースを推進し、教育現場の不用品や廃校備品をリユースとして活用し、環境意識を高める事例が挙げられた。
議会では、行政によるリユース推進の重要性と、メルカリなどを通じた新たな経済圏づくりに対する期待が語られた。今後、このような取り組みが具体化することで、町民の生活の質向上と共に、与謝野町の魅力がより一層広がることが期待される。