与謝野町議会の第100回定例会が2021年3月16日に開催され、13の議案が審議された。特に注目されたのは、与謝野町染色センター条例の一部改正である。この改正は、染色センターの役割を見直し、新たに関係人口や交流人口の拡大を目指す内容へと転換することを意図している。議論の中で、高岡伸明議員が「この改正で技能訓練棟の管理が削除される意義を問うた。」これに対して、小室光秀商工振興課長は「技能訓練棟は現状物置となっている」ことを説明し、今後の活用については話し合いが必要であると強調した。
また、議会では「従来の運営方法ではなく、多くの方々に活用していただくための新たな視点を持って運営したい」との見解が示された。議員の一部からは、「新たな運営形態として、町民や外部の人々の参加が重要視されているが、実際の運営がどのように行われるのか疑問が残る」との意見もあった。
この改正に対し、高岡議員は「染色は基本的になくさないと記載があるが、条例改正では染色加工に関する項目が削除されるのは矛盾ではないか」と指摘。不安が示される中、町長は「染色センターは関係人口の確保を目指し、様々な取組みを行いたい」と答弁した。
他の議案については、与謝野町織物技能訓練センター条例の改正などが可決された。このように議会では、今後の町の施策に関して様々な意見が交わされ、町の発展に向けた重要な議論が進められた。