令和3年6月15日に与謝野町議会で開催された定例会において、令和3年度与謝野町一般会計補正予算(第2号)に関する重要な議論が行われた。特に、クアハウス岩滝の管理運営事業に伴う指定管理料の引き上げ問題に焦点が当てられた。
出席議員からは、指定管理者であるドルフィングループが提案した280万円の追加費用についての疑問が相次ぐ。これに対し、谷口観光交流課長は、清掃作業にかかる時間や人件費の根拠を説明した。具体的には、ヘアキャッチャーの清掃に要する時間が毎日約3時間であり、これに基づいて計算した結果の280万円であるという。しかし、一部議員は、この金額が妥当であるか疑念を抱いており、業者が本来の業務を果たすべきであるとの意見が強調された。
特に家城議員は、このような追加費用の請求が他の指定管理業者にも波及する懸念を示し、290万円という金額の算出根拠に対する理解を求めた。彼はまた、法令遵守の観点からも、清掃作業は業務の一環として常に行われるべきであり、そのドルフィングループ側の認識が不足しているのではないかと指摘した。
さらに、議論はヘアキャッチャーの清掃方法の安全性にも及んだ。ボルトを外す際の作業に関しても、特殊な工具を用いることへの危険性を懸念する声が上がった。特に、現在使用している設備は昔に作られたもので、早急な更新の必要性が再確認されると共に、その際にかかる試算が安定した理解のもとに行われることが求められた。
このような状況から、町の行政側は今後の清掃に関する基本方針を定め、必要に応じて指定管理料の再協議を進めることが求められている。それによって、税金の無駄遣いを防ぎ、町民の健康と安全が保たれる環境を確保する責任があると強調した議員もいた。議会はその後、280万円の予算案を一般的に修正した上で可決した。
この補正予算の通過は、当町の公共施設管理における透明性と負担軽減の重要性を再認識させる結果となる。今後も同様の事案に対する迅速かつ適切な対応が求められており、業務の円滑化と同時に町民の利益の確保が重要視される。