令和4年9月15日、与謝野町議会第110回定例会が開かれ、8つの補正予算が審議された。
最初に「令和4年度一般会計補正予算(第3号)」について確認が行われた。この補正予算は、子育て支援の一環である保育士等処遇改善臨時特例交付金に関連する内容が中心となっている。野村生八議員は、交付金の額が確定しているか意見を述べ、その詳細について子育て応援課長の下川賢司氏に質問した。
下川氏は、交付金の趣旨を説明し、「新型コロナウイルス感染症対策や少子高齢化に対応するための処遇改善のために使われる」と述べた。この交付金は、令和3年度では半分が返還される事態が発生し、今後の運用に関して懸念があることについても言及した。
続いて、野村議員は、交付金の使途に関して具体的な運用方法を質問した。これに対し、下川課長は「月額給与の3%を上乗せする手当として支給される」と説明し、実質的に保育士の給与が引き上げられることが期待されている。但し、交付金の制度は期間限定であり、将来的には財源がどのように変わるか、今後の対応を検討していることを強調した。
次に、下水道や農業集落排水特別会計、介護保険特別会計の補正予算に関して、質疑応答が進んだが、これらの議案も全員賛成により可決された。各議案は財源の適正な運用が求められ、今後の事業計画との整合性を見ながら進捗がつけられることが期待される。
議長の宮崎有平氏は、全ての議案についての採決を行い、原案通りの可決を確認した。本日の定例会は午前9時30分から開始し、午前10時28分に散会した。議会では、次回の開催日も決定された。町民に対しては、経済状況に応じた補正予算の適切な活用が必要であることが再確認された。今後、町は多方面にわたる施策を展開していくと期待されている。