令和4年6月16日に開催された与謝野町議会では、奨学金制度や圃場整備の進行状況など、多くの重要テーマが議論された。
特に、奨学金については、医師や看護師に対しての支援が行われているが、その他の大学生・専門学校生に対する制度の拡充が求められている。
「町独自の奨学金を設け、自宅から通学できない学生への支援が急務です」と、浪江秀明議員は提案した。町長は、国や府の制度にも言及し、現行の貸与型奨学金の周知徹底を目指す考えを示した。
次に圃場整備の進行状況についても議論が行われた。農業政策の重要性が改めて認識され、農地の集積化を図る姿勢が強調された。「今後、どの地域で圃場整備を進めるのか、また、農地の集積はどのように考えているのか」と、農業の維持が求められる中、町長は広報による要望調査の結果が思わしくなく、今後の説明会や相談会の必要性を述べた。
また、物価高騰に関する補助の対応についても重要視されており、国からの臨時交付金を活用した支援策が町の予算案に盛り込まれる予定である。これにより、特に生活者に対する公的支援が期待される。「電気・ガス料金の負担軽減を含む施策が必要だ」と、意見が寄せられた。
一方で、リフレかやの里の今後の運営についても注目が集まった。指定管理者から町直営へと移行する中で、レストランや宿泊の営業についての方針が示されたが、利用者からの強い期待が寄せられていることも事実である。地元住民の「自主的に新しい形を模索したい」との希望が一つの価値を生むことに疑問が呈された。町長は「リフレかやの里の運営を通じ、農福連携の重要性を重視し、地域の資源として活かす考えだ」と述べた。
議会では、合併の検証も行われ、今後の町の在り方を見据えた総合的な施策の重要性が確認された。特に、地域経済分析報告書の結果を反映しつつ、庁舎のあり方など幅広い視点からの議論が求められている。