令和4年9月30日、与謝野町議会にて第110回定例会が開催され、数々の重要な議案が審議された。
中でも、令和3年度与謝野町財産区特別会計および水道事業会計の決算認定についての議論が行われた。
この二つの決算は町の財政にとって重要な意味を持ち、特に水道事業には多くの質疑が集中した。水道事業の経営状況が改善の兆しを見せる中、杉上忠義議員は「老朽化した施設の更新が進めば、今後の見通しも明るい」と述べ、今後の施策について期待感を示した。
また、上下水道課長の山添雅男氏は、水道見並びに下水道の老朽化が進行していく中で、経営の続行性が問われると指摘。今後50年間で265億円の投資が必要とし、アップデートが必須であるとの認識を示した。
これに対し、高岡伸明議員は、共同入札や各種業務の効率化を通じて、経費の削減が可能なのかとの質問を投げかけた。上下水道課長は、各市町での共同化が費用対効果をもたらすと強調した。
さらに、広域連携の必要性も議題となった。京都府による広域水道実施計画が進められる中、どのように与謝野町が貢献できるかが焦点であった。山添町長は「持続可能な経営の一環として、京都府の計画を注視し、町内の意見も反映させていく必要がある」との認識を述べた。
最終的に、議会内では廃止が決定された広報特別委員会に代わり、広報常任委員会が設立される運びとなり、議員の役割が再確認された。
これらを通じ、議会は一層の透明性と効率性の向上を目指し、与謝野町の未来のために引き続き取り組んでいく意向である。