与謝野町の第120回定例会が令和6年6月5日に開会した。
山崎良磨議長は、会議の冒頭で町民が活気を取り戻す中で開催されたことに感謝の意を示した。さらに、定例会には33件の議案が上程され、特に補正予算については細かく説明された。
町長の山添藤真氏は、必要な補正予算として一般会計に2億2166万円を追加し、合計118億8585万円に達したことを報告した。これにより、定額減税や物価高騰対策など、町民生活に密切に結びつく施策が実施される見込みだ。
また、議案の中には、教育長の任命および農業委員会の委員選任に関するものが見受けられた。教育長には長島雅彦氏が再任され、農業委員会についても多くの新任委員の選定が行われた。
さらに、与謝野町では、大きな関心が集まる「特殊勤務手当」に関する条例の改正も提案された。この改正では、自然災害に対応する職員に対して手当を支給する方針が示され、災害時における対応力の向上が期待されている。
他にも、特別会計の補正予算案がいくつか上がり、特に福祉医療費の助成対象の拡充に関するものが注目された。これは、精神障害者を新たに支援対象とする内容であり、地域の福祉施策がさらに進展することが見込まれる。
また、注目されたのが町営バスについての議案である。運転手不足から町営バスの運行を9月末をもって終了することが決定され、その後は予約型乗合交通事業に移行するとのことだ。地元住民の移動手段を保持するために新たな施策が策定されつつあるものの、運行終了に対する懸念の声も寄せられた。
議会は今後も地域のニーズに応えながら、継続的に町民サービスの向上を図る方針であり、調整や予算の見直しが求められる。議長や町長をはじめ、議員たちは今後の審議においても真摯に対応していくと約束した。