令和3年12月与謝野町議会定例会が、12月15日に開催され、多様な議題が討議されました。
特に重要な議題の一つである新型コロナウイルス感染症第6波への対策については、和田裕之議員が強い危機感を示しました。彼は、新型コロナ感染症の拡大状況と新たに注目されるオミクロン株の影響を詳述し、"我が国における累計の新型コロナウイルス感染者数は172万8553人。実に100人に一人が感染した事実がある"と強調しました。
さらに、和田議員は、当町がどのようにワクチン接種を進め、3回目接種のスケジュールや供給体制を確立するのかといった具体的な問いかけを行いました。これに対し、山添藤真町長は、医療従事者からの接種を継続しており、特に高齢者の接種が重視されていることを説明。"町として、感染拡大を防ぐための基本的な予防対策を続ける必要がある"と述べました。
また、与謝野町債権管理条例についての議論も行われました。条例に関しては、議員から支援のあり方や必要性についての質問が上がり、町長は"今後、滞納債権への適切な対応を進めていく"と応じました。
一方、通学路の安全対策については、河邉新太郎議員が小学生の安全を確保すべく、地域住民の協力を呼び掛けました。この中で、地域の見守り隊や保護者、教職員の役割が強調され、"更なる見守り活動が求められる"と意見が交わされました。教育長は、通学路の危険箇所を定期的に評価し、その改善に取り組む姿勢を示しました。このように、住民に寄り添った対策が重要であるとのコンセンサスが形成されました。
さらには、地域を守る建設土木工事の担い手を育成するための公共工事の標準化についても議論が進められました。参加した議員らは、地域の労働者や技術者の確保に向け、工事の平準化や債務負担行為の設定などが必要であると強調しました。町長は、"労働環境の改善や計画的な契約を進めることが派生する成果を生む"と明言。
このように、与謝野町議会では、現状の課題に直面しつつも、住民や地域を支えるための取り組みが進行中であることが報告されました。