令和元年9月20日、四万十市議会は定例会を開催し、平成30年度の各会計決算や補正予算、さらに陳情についての審議を行った。
この日、最も注目されたのは「四万十川流域（三里島の宮地区）における大規模太陽光発電の建設を許可しないように求める要望書」に関する問題である。市民から寄せられた要望に対し、多くの議員が関心を抱き、賛成意見が相次いだ。
意見交換では、寺尾真吾議員が「行政は法令と条例を遵守し、慎重に取り組むことが重要である」と述べ、行政側にも減災・環境への配慮を求めた。川村一朗議員も、水災の際のリスクや自然景観への影響を考慮するよう訴えた。
陳情に対する質疑応答では、川村議員が「四万十川の景観を保持しつつ、事業者には地域住民への説明を求める必要がある」とし、その後の審議を経て、最終的に趣旨採択の結果に至った。
他の重要な議案も含め38議案が審議され、全会一致で決定が下された。重要な補正予算の中には、幼児教育・保育の無償化に関するものや消費税の引き上げに準備が含まれており、今後の滞りない実施を約束する内容となった。
また、議長の宮崎努氏は、各種議案を円滑に進められたことに感謝し、議会の活性化を願うとも述べた。市長の中平正宏氏も挨拶の中で、各議案の審議結果に感謝を示し、今後も市民の意見を取り入れた施策を進めていく意向を表明した。