令和5年12月4日、四万十市議会が定例会を開会した。今定例会の会議では、令和5年度の各種補正予算を含む53件の議案が上程された。
初日の日程には、議長の平野正氏のあいさつに続いて、会議録署名議員の指名が行われた。続いて、会期が12月までの16日間に決定された。
市長、中平正宏氏は、一般会計補正予算などの提案理由を説明し、合計53件の議案の内容を報告した。特に、今回の補正予算には、公共施設の運営に関する支出や人事院勧告に基づく職員の給与改定が含まれている。
また、一般会計の補正予算では、公共施設にかかる光熱費の見直しを行い、市民の利用度向上に向けた施策が打たれる予定である。特に、エネルギー価格高騰の影響を受けたこともあり、今後の負担軽減策が求められている。
中平市長はさらに、「令和6年度の予算編成についても、厳しい財政状況を見据え、持続可能な財政基盤を確立するため、適切な施策を推進していく必要がある」と述べた。市税自主財源の独立性に乏しい現状において、引き続き国庫からの支出依存を減らす戦略の重要性が強調された。
この他にも、補正予算として、医療機関の運営に関する予算、育成クラブの運営体制の見直し、具同保育所の移転改築に関わる議案も取り上げられた。市内の保育所は、老朽化による移転改築を行い、地域に愛される施設づくりを目指す。
議会内では、農業委員会の新しいメンバーの任命も行われる予定であり、地域貢献を図る姿勢が示された。
今後のスケジュールも定められ、12月11日から一般質問が行われる運びとなっている。議会は、積極的な市民参加を促しつつ、信頼性の高い情報発信を行い誠実な施策を進めていく考えを示した。