令和5年9月22日、四万十市議会では定例会が開催され、23件の議案が審議された。中でも、令和5年度一般会計補正予算や、令和4年度一般会計決算の認定が主要な議題として取り上げられた。
特に注目されたのは、議案第16号の補正予算である。この補正予算は、10月22日に執行予定の参議院議員補欠選挙にかかる経費を含んでおり、特に期日前投票所開設に関する新たな経費が計上される。予算決算常任委員会の山崎司委員長は、これに関して「受付システムの導入により、投票所での協力人数が減少する」と説明し、委員会では全会一致で承認すべきと決定された。
その後、令和4年度の各種決算の認定についても慎重な議論が行われた。特に、主に新型コロナウイルス感染症の影響と物価高騰を受けた支援事業の実施について、議会からは多くの質問が寄せられた。予算決算常任委員会は、西尾祐佐総務常任委員長の報告によると、「事業の適正かつ効果的な実施に向け、様々な課題や対策が議論され、多くの議案が全会一致で認定される」とのことである。
また、商業振興を目的とした四万十市商店街駐車場設置に関する条例も可決された。この駐車場は、商店街の活性化を目指し、24時間開放される予定だ。寺尾真吾産業建設常任委員長は、「出入口の設置や、利用者の利便性を十分に考慮したつくりになっている」と述べた。さらに、議員提出の意見書、健康保険証の継続を求める提案については、賛成と反対の両意見が交わされたが、最終的に否決された。
まちづくり課から提案された道路線認定についても、公共性の高い案件として全会一致で可決された。さらに、議員報酬に関する条例改正や、特殊勤務手当の廃止に関する議案も可決され、議会は責任ある決議を下した。
議長は、会議をまとめる中で、議員の地道な活動を称え、各議員に敬意を表した。中平正宏市長は閉会のあいさつで、今回の議会を通じて議決された内容を評価し、今後の市の発展に向けた取り組みの重要性を強調した。また、来月には四万十川ウルトラマラソンが開催されることに触れ、地域の活性化に寄与するイベントの実施も呼びかけた。議会は円滑に議事を進め、無事に閉会を迎えた。