令和4年3月に開催された四万十市議会定例会では、多くの議案が議題に上がった。
特に注目されたのは、廃棄物の減量と適正処理を目指す条例改正案である。議員からは「コロナ禍で市民支援の重要性を理解するが、急な条例改正は混乱を招く可能性がある」との意見が出た。
「議員提出議案第1号」に関し、宮崎努議員は「施行日が迫る中、事務執行への影響をどう考えるか」と議論を促した。
一方、上岡正議員は「値段が変わるだけで混乱はない」と反論した。さらに、過去にごみ袋の値上げが市民に混乱をもたらしたことを例示し、「議会の議論不足が問題」と指摘。
また、壇上では、ごみの分別についても議疲れが見られた。宮崎議員は「ごみの再利用に対する実効性が感じられず、具体的な案が必要」と主張した。長期間議論が行われているが、依然として進展が乏しい様子が伺える。これについて上岡議員は、「市民の意見を反映させる必要があるが、他市との比較も考慮すべき」と述べ、今後の取り組みに期待を寄せた。
堂々巡りの様相を呈している議会の様子は、四万十市における地域課題が短期的な解決策だけでは不十分であることを浮き彫りにしている。
議論は続く中、次回の定例会でも引き続き様々な視点からの議論が求められるだろう。