令和4年3月の四万十市議会定例会が終了した。様々な議案が慎重に審議された。
特に注目を集めたのは、令和3年度四万十市一般会計補正予算(第12号)についての審議であった。川渕誠司議員は大学誘致関連予算の削除を主旨とした修正案を提案したが、議会では否決された。
川渕議員は、過去8か月間、地域住民への説明会が行われていないとし、懸念を示した。大学誘致が未確定である状況で予算化することのリスクを強調した。この見解に対し、松浦伸議員は、大学誘致が人口減少に対抗する一手であるとの見解を述べ、支持を表明した。
また、同議会で、令和4年度の予算案も採決が行われ、こちらも原案通り可決される運びとなった。議会は今後の発展を見据え、予算の適正執行に力を入れると共に、大学誘致という地方創生の大きな機会を捉えようとしている。
その他にも、議員提出議案第1号の撤回も大きな話題となった。上岡正議員は、撤回理由を丁寧に説明し、コミュニティにおける理解が不足している点を指摘した。
新たに副市長に選任された田能浩二氏の挨拶も行われ、市政のさらなる発展に向けて意欲を示した。議会の結論に左右されない堅実な姿勢を貫くことが期待される。なお、議会は今後も地域住民の意見を聞きながら進めていく方針である。定例会の終了後、様々な議案が可決され、執行部の取り組みの進捗が期待されている。