令和5年3月22日に開催された四万十市議会定例会では、数多くの重要議案が議論された。
議事の中で、特に注目を集めたのは令和4年度の一般会計補正予算に関する議案だ。
この補正予算は、旧下田中学校校舎改修事業に関連するものであり、約6,971万円の繰越しが求められたことがある議員に懸念を抱かせた。反対意見を述べた上岡 正議員は、「予算自体が大学誘致に基づくものであったが、今やその目的が異なる点からの繰越しは正当化できない」と主張。
また、令和5年度一般会計予算についても慎重な議論が行われた。財源の確保や支出内容についての様々な質問が上がり、議会内では「十分な説明が必要」との声が相次いだ。特に幡多クリーンセンターの改修工事に関しては、前年度よりも3億円以上の増額となるため、今後の予算に与える影響が懸念される。
また、「令和5年度国民健康保険税条例の一部を改正する条例」も採決にかけられ、所得割が11%から12.2%に、均等割も大幅に引き上げられる計画が明らかになった。これについては、谷田 道子議員が市民への説明が不足していると指摘し、反対意見を表明した。「増税負担が市民に重くのしかかる中で、事前の説明と理解を得る努力が必要」と述べた。
加えて、安全保障に関わる意見書案についても議論が行われ、国の軍事費増加に対する市からの意見発表が求められた。こちらについては賛否が分かれ、寺尾 真吾議員から反対討論が行われ、「安全保障の強化は必要だが、財源確保の方法について市民と共に話し合う必要がある」との見解が示された。
これらの議論を経て、全体として多くの議案が可決され、特に予算関連の問題は市政に少なからぬ影響を有することが異常に強調された。その結果、未来の四万十市に向けた决定的な一歩が踏み出された点に注意が集まった。