令和3年9月15日、四万十市議会の定例会が開催され、重要なアジェンダが議論された。特に注目されたのは、下田中学校の再編問題と大学誘致に関する内容である。市長の中平正宏氏は、再編と大学の誘致は市の未来にかかわる大きな決定であると強調した。
大学誘致については、地域経済活性化の切り札と考えているが、反対の意見も多く出ている。上岡正議員は、この大学誘致が失敗すれば住民の信頼を失うと警鐘を鳴らした。また、学生数の予測と経済効果についての言及もあり、時代の影響を大いに考慮することが必要とされている。
また、下田中学校再編に関しては、地域の子供たちの教育環境を重視する中で、市長が最終判断を下す過程であった。中平市長は「下田中学校の生徒は教育環境を守りつつ、生徒数の減少を見越して判断した」と説明した。
土曜保育の延長問題も、新しい福祉施策として注目されているが、未だ実施には至っていない。市の保育方針の中でも、土曜保育が必要とされているが、他の施策とのバランスを考慮する必要があると、市長はコメント。
さらに、奨学金返還支援制度の導入についても言及があり、地域定住促進のために必要な施策として、他の市町村の導入状況を参照しながら進めるべきとされた。
全体的な議論を通して、地域住民の意見と必要性を反映させた計画が求められている。市議会の次回の定例会でも、さらなる具体的な施策についての詳細が期待される。