令和6年3月の四万十市議会定例会で、様々な議案が提出され、審議が行われた。
中でも注目を集めたのは、「令和6年度四万十市一般会計予算」に関する議案である。市議会においては、予算につい
て各議員から賛成および反対の意見が述べられた。
特に、総合文化センターに関する賃貸借料の適正化が焦点となり、上岡正議員がこの件について厳しい批判を行った。彼は、「賃貸料が適正ではない。市民は納得できない」と主張し、議会における公正な金額設定を求めた。また、宮崎努議員は賛成の立場から、正確な賃貸借料の算出が必要であるとしつつ、一般会計の予算は市民生活の安定に不可欠であると強調した。
また、「四万十市水害に強い土地利用条例」の制定についても報告があった。この条例は、今後の水害対策において重要な役割を果たすことが期待され、特に相ノ沢区域の無秩序な開発を規制する規定が含まれているとされる。この条例の制定により、地域住民の安全が確保されることが求められている。
さらに、訪問介護事業所への支援を求める提案がなされ、高齢化社会における介護サービスの重要性が強調された。寺尾真吾議員は、介護報酬の引き下げが地方の訪問介護サービスに影響を与えるとし、政府への支援を求める意見書が可決された。
また、商工会館建設に伴う請願も議題として取り上げられ、地域経済復興を目指す取り組みが評価された。しかし、場所や資金面での課題が依然として残っており、より具体的なプランが必要とされる。