令和2年3月9日に行われた四万十市議会定例会では、一般質問や議案提案が行われた。特に注目されるのは、市道や奨学金制度に関する市民の意見や提案が多数挙げられたことである。
議会の中で、松浦伸議員は市道市野々線の改良状況について質問し、地域内の道路整備の重要性と進行状況についてお問い合わせを行った。市道市野々線については、現在、愛媛県との県境付近の工事が進められており、残り172mの工事が予定されているとのこと。また、消防団や住民避難保険についても言及され、特に大規模災害時における消防団の役割が強調された。
加えて、奨学金制度の存続についての質問があり、西土佐地域の生徒数が減少している中で、どうやって生徒を増やしていくのか、また新しい制度を創設する考えがあるのかについても議論された。市長は地域の声を聞き入れ、奨学金制度の拡充は必要であるとし、県内の他の市の事例なども調査する意向を示した。
さらに、松浦議員は南海トラフ地震対策についても触れ、地域密着の消防団が求められる中で、重機やチェーンソーなどの資格取得に対する支援を提案した。これに対し、岡本地震防災課長は、資格取得に向けた検討を進めることを約束した。
議会では、教育行政や防災行政にも活発な意見が交わされ、各々の施策の進捗についての現状報告がなされた。また、西土佐地域での特定空き家についての議論もあり、地域住民の安全を守るための適切な対応が求められた。
最後に、南国市の取り組みを例に、消防団の女性団員定数増についても議題に上がり、地域での安全体制の強化が図られることを確認した。