令和3年9月の四万十市議会定例会では、重要な施策が議論された。特に注目されたのは、フードバンクの取組や大学誘致、防災対策、高齢者支援施策などである。
フードバンクに関する取組では、福祉事務所窓口での食品寄附受付が開始され、社会福祉協議会以外にも市役所での受付が行われることとなった。しかし、最初の対応で誤解が生じたため、周知を十分に進める必要があるとされる。また、フードバンク事業推進に向けた新しい広報戦略が望まれている。
大学誘致に関しては、開設予定の学部について地域住民の応援体制が必須となる中、医師会の理解と協力が求められている。特に医療機関からの臨地実習を確保することが大きな課題となっており、教育委員会からは学校再編問題に対する懸念も示されている。
また、地域防災において、下田中学校が指定避難所としての機能を維持するための協議が進められており、災害発生時における柔軟な対応が求められている。今後、避難所の機能低下が懸念されるものの、地区内の他の施設へのテント設営といった代替案も検討中である。
高齢者支援施策においても、健康寿命の延伸を図るために、多様な取り組みが行われており、中でもフレイル健診を通じて健康状態を把握し、生活習慣改善を促す施策が進められている。今後も被害者及び非行の防止に向けた意識向上が鍵となるだろう。
加えて、学校における免許外教科担任制度について尋ねられ、全中学校では体育・美術・技術科目の免許外教員が存在することが明らかになり、さらなる対応が必要である。
最後に、広報活動については、市民への効果的な情報発信の重要性が確認され、地域住民が参加しやすいコンテンツ作りが求められている。特に、子どもたちや高齢者層への情報提供は、今後の施策推進の鍵となることが議論されている。