令和5年6月の四万十市議会定例会では、飼い猫の多頭飼育に関する対策や、クリスマスのイルミネーション、トンボ自然公園、四万十川学遊館の整備状況、さらにはマイナンバーカードの施行など、さまざまな議題が取り上げられた。特に、飼い猫の多頭飼育の問題は深刻で、環境生活課長の山本聡氏は、地域の飼い主と連携し、適正飼育や啓発活動を行っていることを説明した。また、多頭飼育問題への意識も高まっており、県と連携した対策が求められている。
一方、クリスマスのイルミネーションについて、観光商工課長の金子雅紀氏は、毎年のイベントの規模を拡大する難しさと共に、地域の賑わいづくりに貢献していることを紹介した。市は、今後も四万十市の魅力を発信しつつ、イベントを盛り上げる方針を示している。
トンボ自然公園に関しては、環境保護活動の重要性が強調され、整備と維持管理が行われている。指定管理者との連携により、今後も公園が市民や観光客にとっての憩いの場となることが目指される。また、四万十川学遊館の運営については、観光客の減少が続いており、各種対策が講じられる必要性が認識されている。
大学誘致については、川渕誠司議員が指摘した通り、認可が下りず、事業としての破綻が現実味を帯びている。市としての多額の支出が重荷となり、今後の方向性について綿密に検討する必要があるとされる。議会では、市長が地域の声を反映しながら必要な対応を進める決意を示した。
また、マイナンバーカードの普及についても、職員が市民の利便性向上に努める姿勢が示され、各種施策の今後の進展が期待されている。
最後に、全体として観光や地域振興が重視される一方で、予算やリソースの管理、適切な施設運営についても厳しい視点が求められる時代に突入していることが浮き彫りにされた。
各課と連携し、地域住民や観光客に愛される四万十市を実現するため、今後の取り組みに関心を寄せたい。