令和4年3月2日、四万十市議会定例会が開催され、様々な重要議題が討議された。
その中で、令和4年度の予算案が呈示され、一般会計予算は255億8,900万円に設定されていることが明らかとなった。この予算には、感染症対策、観光促進、インフラ整備、教育環境の改善など、市民生活の向上を目的とした幅広い施策が盛り込まれている。
中平正宏市長は、自身の施政方針において、特に新型コロナウイルス対策への強い決意を表明し、市民の安全と生活を守るために全力を尽くす考えを強調した。具体的には、ワクチン接種の推進についても言及し、安心して生活できる環境づくりに取り組む姿勢を明らかにした。市長は「私たちは、医療従事者や介護関係者の協力を得て、地域全体で感染拡大を防ぐ努力をしている」と述べた。
また、文化複合施設の建設に関しても重要な発言があった。市長は「この施設の整備は、地域の文化を育む重要な基盤となる」と述べ、地元材の使用についても考慮していると語った。施設の完成は令和6年度を見込んでおり、市民にとって利用価値の高い場所になる予定である。
大学誘致の進捗についても報告がなされ、旧中医学研究所の改修工事が2月7日に入札が行われ、進捗が順調であるとのことだ。教育の振興において、地域に必要な人材を育成するための拠点が整備されることが期待されている。
さらに、本会議では議員から提出されたロシアによるウクライナ侵略を非難する決議案が承認され、各議員の一致した意志として表明された。議長は、「この問題は国際的にも重要な問題であり、市民社会としての反応が必要とされています」と強調した。
四万十市議会は、議会の運営に関する報告も行い、今後の課題に対する審議を進め、地域が抱える問題解決への取り組みを続けていく姿勢を示した。