令和５年第４９５回高知市議会が開催され、各アジェンダに沿って予算案が審議された。本定例会では、１６以上の予算案が提示され、市第１号から市第５０号までの内容が検討された。特に、今年度の一般会計予算は、自治体の健全な財政運営を確保するため、厳しい財源調整の状況が反映されているとみられる。
初めに、市第１号議案として提出された令和５年度一般会計予算では、経済成長や雇用創出に取り組む姿勢が強調された。市長の岡崎誠也氏は、「物価高騰により市民生活が圧迫されている中、予算を通じて地域経済の活性化を図り、市民の福祉向上に努める」と述べた。さらに、労働力や生産年齢人口減少に対応する施策が必須との意見が複数の議員より上がり、より良い未来に向けた地域社会の再構築が求められた。
次に、兼ねてより課題視されている鳥獣被害対策についても多くの議論がなされた。吉永哲也議員が報告したところによると、昨年度に捕獲されたイノシシの頭数は実績として増加しており、より積極的な流通支援とともに農業者への補償が必要とされている。市はより一層の農業支援策の実施を約束した。
また、スケートボード場の新設に関しても多くの意見が寄せられ、特に若者の参加促進の観点から早期の設置を求める声が上がった。さらに、障害者や高齢者向けの交通サポートなど、多様なニーズに応える市民サービスの充実度が強く求められ、「すべての市民が安心して暮らせる町を目指したい」との意向が議員や市長から表明された。
さらに、財政面においては、中長期的な展望が示され、国の動向を注視して予算を編成していく必要性が強調された。追加財源をどう確保するかが今後の重要課題であり、特に物価上昇の影響を受ける中で、財政健全化プランの具体化が期待される。市議会では、「プライオリティーを持った施策が求められる中、体制を見直す必要がある」との声も聞かれた。