第501回高知市議会定例会が令和6年6月13日に開かれ、日程にしたがっていくつかの重要な議案が取り上げられた。
まず、会期が本日から7月1日までの19日間と決定された。議長の平田 文彦氏が、「異議なし」との確認を受けて正式に会期が決まり、次に会議録署名議員の指名が行われた。高木 妙議員、高橋 裕忠議員、竹村 邦夫議員が会議録署名議員に指名された。
主要な議題として、市第80号議案から市第98号議案までの中で、補正予算や各種条例の改正案が提案された。特に注目を集めたのは、令和6年度高知市一般会計補正予算で、様々な施策に必要な財源の確保が盛り込まれていることが強調された。市長の桑名 龍吾氏は、補正予算の中で子ども医療費無償化をはじめとする支援策が含まれているとの説明を行い、市民への施策の影響を示した。
また、人口減少対策が議論の中心になった。桑名市長は、厚生労働省の報告を引用し、特に高知県の出生数が過去最少に達したことへの危機感を表明し、県と連携した新たな支援制度として、人口減少対策総合交付金が創設され、この交付金による取り組みについても言及した。
さらに、定額減税に関する議案も討議された。市長は、デフレ脱却のための総合経済対策に基づく減税が実施されるとし、納税者及び扶養家族への減税内容について詳細に説明した。また、関連する低所得者への支援策も整備される見通しだ。
南海トラフ地震対策については、最近の地震活動の影響を受けて、さらなる対策が必要であると市長は強調した。最近の震災が高知市にも影響を及ぼしているため、市の復興計画を早急に策定する必要があるという見解が示された。
議会では、観光振興策についても触れられ、ゴールデンウイーク中の観光客数が昨年比で減少したと市長が報告。台湾からの団体観光客の状況が好調であることがアピールされ、観光振興に向けた取り組みが続けられる見込みである。
最後に、副議長の辞職と新たな副議長の選挙が行われ、戸田 二郎議員が新副議長に選ばれた。この選挙結果に対し、議長から新たに選出された副議長への祝辞が贈られた。