令和6年第501回高知市議会定例会が開催された。
当議会では,令和6年度の一般会計補正予算から補正予算に関する様々な条例議案が掲題された。その中でも特に注目を集めたのが,財政問題やリーダーシップの強化に向けた取り組みについての質疑である。
質問者である山根堂宏議員は,今回の施策における市長の政治姿勢について問い合わせた。桑名市長は,今後の高知市に向けたビジョンや女性副市長の起用を含む人員配置について,自らの考えを強調した。市長は「南海トラフ地震対策や自治体DXなど、特に多様な経験や専門的な知見が必要な分野で,民間人材の登用が重要である」と述べた。
また,市長は財政問題に対しても言及し,第三者機関を設け「根本的な財政構造を刷新するために全力を尽くす」との意向を示した。市の厳しい財政状況を克服するため,さまざまな施策を積極的に進める姿勢を見せた。
防災対策部門の質疑でも活発な意見交換が行われた。防災対策部長は,南海トラフ地震を見据えた危機管理体制の徹底や,大規模地震時の火災発生防止策などについて説明した。また,地域の避難訓練を強化し,市民への啓発活動も継続していくとした。
さらに,市営住宅再編に関しても議論され,入居者の意向を考慮しながら計画を策定することの重要性が指摘された。入居者の生活を第一に考え,具体的な改修スケジュールの提示についても求められた。
最後に,高知ユナイテッドSCに関連した質疑も投げかけられた。観客動員数を増やす施策として,小中学校生へのチケット配布の提案があり、桑名市長は地域スポーツの振興と連動した施策を検討する意向を示した。市民の応援が選手たちの活躍につながることへの期待感を表明し、前向きな姿勢を強調した。企業スポンサーの誘致や連携施策も重要なカギになると考えられる。
以上のように,高知市議会では地域の課題への対応や施策の強化、そして市民との連携を強調する発信が行われた。