令和3年第483回高知市議会定例会が開催され、さまざまな予算案が審議された。
主な議案の1つには、令和3年度の一般会計予算が含まれ、岡崎誠也市長は経済・防災などの施策に重点を置いた予算計画について説明した。
その中で、岡崎市長は新型コロナウイルスの影響を受けた経済回復に向けて、特に観光業の支援を強調した。
彼は「観光関連の事業に対する支援策をさらに強化する必要がある」と述べた。
質問に立った竹村邦夫議員は「市の財政状況と新型コロナの影響についての懸念」を表明し、市の早急な対策を求めた。市議会では、緊急小口資金や総合支援資金の貸付状況が話題になり、健康福祉部の大野正貴部長が「貸付件数が増加している現状」を報告。
彼は、「特に低所得者層への支援が急務」と述べた。
続いて、竹村議員は公共交通について「周辺地域の活性化に向けての具体的な施策」の充実を求めた。
市民からの満足度が低い交通施策に対して、岡崎市長は「中心市街地の活性化と周辺部への配慮が必要」と応答した。
さらに、消防局の活動や防災対策についても議論された。
近年の自然災害の頻発を受け、防災体制の強化が急務であることが再確認され、松村和明防災対策部長が具体的な取り組みを紹介した。
財務部長は、令和2年度決算の厳しい結果を報告し、市税収の減少を指摘した。竹村議員は「今こそ厳しい財政運営を見直すべきだ」とし、持続可能な施策の必要性を訴えた。