令和5年第497回高知市議会定例会が6月29日に開催された。議題は、市第56号高知市税条例の一部を改正する条例議案であり、これは特定小型原動機付自転車に関連する規制を緩和する内容であった。
総務常任委員会からの報告によると、議案は慎重に審査された結果、原案通り可決すべきとの決定が下された。総務常任委員長の浜口佳寿子議員は、執行部に詳細な説明を求めた結果を報告し、賛成の理由を述べた。
しかし、同議会では日本共産党の下本文雄議員が反対討論を行った。彼は、条例改正によって免許を持たない利用者でも公道を走行できることになることに懸念を示した。特定小型原動機付自転車としての新たな規制緩和は、利用者の安全を脅かす可能性があるとの意見が付け加えられた。
具体的には、条例改正後は、電動キックボードの運転が許可され、ヘルメットの着用義務が緩和されることになる。下本議員は、交通法規の理解が薄い者が利用することになるとし、特に高齢者や障害者への事故リスクが懸念されると述べた。
賛成派は規制緩和が利用促進に繋がるとする中、反対派は過去に海外で起きた交通事故の多発例を挙げて反論。結果、賛成27人、反対5人で議案は可決された。
今後、条例の施行により、事故防止のための施策が求められることが予想される。議会はこれに対し、さらなる議論を続ける必要があるだろう。次回は7月3日に再開される予定である。