第485回高知市議会定例会が開会し,市年度の補正予算や条例改正が議題に上った。特に新型コロナウイルスに関連する政策について,市長の岡崎誠也氏は多くの発言をし,課題に取り組む意欲を示した。
会期は本日から9月30日までの22日間と決定された。議長の和田勝美氏は,会議の進行をタイトに進める考えを示した後,議案の提出状況について詳しく説明した。今定例会では市第102号から市第131号議案が議題に上り,特に新型コロナウイルス感染症への対応や市の経済支援策が注目されている。
岡崎市長は,県内での新型コロナウイルスの急速な感染拡大を受けて,感染症対策を強化する必要性を強調した。具体的には,短期継続融資制度の創設を述べ,事業者向けの運転資金に最長で5年間利用可能な1,000万円の融資が行われる予定だと説明した。すでに事業者や住民に対し,緊急支援策が開始されていることが重要視される。
また,新型コロナ対策に関連して,ワクチン接種の進捗も説明された。市では120か所の医療機関で個別接種が実施され,市民への接種券の発送も進めている状況が報告された。市長は,今後は若年層の接種を促進し,安全で安心な環境づくりに尽力する考えを示した。
新型コロナウイルス対策だけでなく,観光振興にも言及される。市は桂浜公園の整備公式計画に基づき,観光施設の活性化を目指すことが明言された。
一方,国民宿舎桂浜荘の休館についても言及され,利用者激減の事実を踏まえた苦渋の決断がなされた。市内の観光業界への影響が心配されており,市長は今後事業継続への支援策を強化する姿勢を示している。
これらの内容を踏まえ,次回会議は9月14日に再開される予定である。市民の期待を背負う中,高知市議会は新しい指針を模索し続ける。