高知市議会の第498回定例会が、9月15日に開催された。
今回の定例会では、多くの補正予算案が取り扱われ、特に令和5年度の一般会計補正予算が注目を集めている。市長の岡崎誠也市長は、一般会計補正予算について「地域の安全と生活支援に資するものである」と強調した。
市第75号の補正予算案については、市民生活の安定と成長の促進を目指すための重要な施策を多数盛り込んでいる。たとえば高知市の国民健康保険事業においては、保険料を引き下げるための財源を確保する意義が述べられた。また、岡崎市長は、医療費助成の拡充についても前向きな姿勢を見せたことが確認された。
戸田二郎議員は市長の政治姿勢について質疑し、「市長の期待に応える議会となるのか」と市長の見解を求めた。これに対し、岡崎市長は、議会との協力を重視し、今後も市民目線での施策を推進すると述べている。
また、他の議員からは、最近の中国との関係についても質問があった。中国の水産物輸入停止に関連して、岡崎市長は国際社会と連携し、日本の安全性を宣伝する重要性を強調した。特に、地域経済の影響について持続可能な対策が求められる。
新型コロナウイルスに関連した経済問題についても、多くの質疑が行われた。中小企業支援策に関する質疑に対しては、岡崎市長が「経営改善計画策定の助成事業や貸付けの条件拡大」といった施策を挙げ、引き続き企業支援に取り組む姿勢を示した。経済の回復に向けた支援が今後も重要であるとされている。
若者の移住促進や中山間地域の活性化にも話が及び、高知市が実施する「かがみ暮らし体験滞在施設」をはじめとする施策が人口減少にどのように寄与しているかが議論された。岡崎市長は、中山間地域の住環境の向上や地域への新しい住民の受け入れを進めていく方針を貫くと述べた。
以上のように、今回の定例会では多くの重要議案が扱われ、さまざまな視点から市政運営に関する活発な議論が行われた。市長の市政に対する見解や今後の展望が市民に大きな影響を与える時期であり、次回の議会も注視されるところである。