令和2年第474回高知市議会定例会が3月5日、午前10時に開会された。
議長の田鍋剛氏は、議会の秩序を促進するための重要な課題となる議題を提起した。その中でも特に「南海地震対策の推進に関する件」や「経済状況に基づく令和2年度高知市一般会計予算」について、議員たちの関心が高まり、活発な意見交換が行われた。市長の岡崎誠也氏は、令和2年度予算案について「地域コミュニティとの強い連携を生かして、災害に強い街づくりを進める」と強調した。
また、「事業評価に関する件」では、行財政改革調査特別委員会の中間報告が行われ、数々の外部監査指摘に対する改善状況が報告された。福島明議員は、特に職員の安全確保や生活保護業務に関するノウハウの共有の重要性を指摘した。更には、公共施設マネジメントの強化が必要との意見が相次いだ。
南海地震への備えとして、近藤強議員は「災害時における道路啓開の迅速化が求められる」と述べ、地域内の施策として避難誘導の見直しが提案された。委員たちからも災害想定の具体的な計画が必要との意見が出ており、今後の施策が注目される。
さらに、中心市街地の活性化に向けた施策として、まちづくり調査特別委員会から「土地利用に関する件」「移住・定住対策の推進に関する件」が報告され、公共交通の活性化や観光事業の施策が進められるとされている。部長らは「市民と連携し、全ての世代が住み続けられるまちづくりを目指している」と力説した。
今定例会は3月27日まで続き、多くの議案をつけられる見込みであり、市長や各担当部長の熱意が伝わる場となっている。議員の浜口佳寿子氏は「地域の皆様の意見を反映し、活発な討論を行って市政の発展に努める」と語った。