第484回高知市議会定例会が開催され、市長の岡崎誠也氏が新型コロナウイルスワクチン接種の取り組み状況について説明した。特に高齢者の接種は市全体の感染拡大防止に寄与するものであり、この機会を利用して市民全体のワクチン接種の進捗を図りたいと考えている。
市内では医療機関が121か所に増え、土日を利用した集団接種などを通じて、週に約2万回のワクチン接種体制を整備している。しかし一方で、特に公共交通等が利用できない老人ホーム等に入所する高齢者に対しての接種を早急に進める必要があるとの認識が示された。
また、医療的ケア児や知的障害者に対する配慮も重要で、多様なニーズに対応した個別接種が求められている。市長はできる限り早急に計画を進め、希望するすべての市民が接種できる環境を整備する必要性を強調した。
同時に、コロナ禍において農業の支援策についても議論が行われたことが報告された。特に、人・農地プランの実現や農地中間管理機構を利用した土地の集約が進められており、この施策が高知市の農業における持続可能性に寄与することに期待が寄せられている。
高知市においても、自助努力を促す施策や、地域経済の活性化に向けた具体案が必要である。特に、コロナからの回復過程において一人一人の生計に直結する施策の強化が望まれる。
市税還元の公約の実現についても古くからの課題として提起されており、今後の取り組みへの透明性と市民の声を反映する仕組みの強化が求められている。