令和3年高知市議会定例会が3月15日、開議され、市長の岡崎誠也氏が消防職員による不祥事について謝罪した。逮捕された職員は、30代の消防職員が市内の女性宅に不法侵入したとされる。岡崎市長は、この件について「市政に対する信頼を著しく損なうものであり、心よりおわび申し上げます」と発言し、厳正な処分を行うと約束した。
また、議会では令和3年度のさまざまな予算案が提案されたほか、中でも介護保険に関する議題が注目を集めた。議員のはた 愛氏(日本共産党)は、介護保険料を1人当たり256円引き上げる提案について、コロナ禍での負担軽減努力の不足を指摘し、厳しい批判を展開した。高齢者人口が増加する中で、負担増に対する市民の不安の声が大きくなる中、思いやりのある施策が求められている。
さらに、国保運営の見直しについても議論がなされ、市長は各種改革案の検討中であると述べた。特に生活困窮層に対する支援政策の必要性が強調された。
市議会は、投票や発言を通じて市民の声を反映させる重要な役割を果たしている。岡崎市長は、議会と協力して、「市民の皆様に必要な施策を提供する」と強調した。今後も高齢者や低所得者層に配慮した施策推進が望まれる。市民と市政が連携し、信頼を築くことが求められているという意見が多く寄せられた。