令和3年第485回高知市議会定例会が開催され、新たな条例提案や補正予算案が議論された。
この議会では、特に医療的ケア児支援法に関する質疑が注目を集めた。岡崎 邦子議員は、医療的ケア児の支援について市長に問いかけた。「医療的ケア児支援法が施行される中で、高知市は具体的に何を考えているのか」と問いかけた。
これに対し、岡崎誠也市長は、「医療的ケア児に対する支援は、自宅療養や通所支援を中心に、地域でしっかりと対応していく必要がある」と述べた。また、これまでの取り組みとして、訪問看護サービスの充実を挙げつつ、さらなる支援の重要性を強調した。
次に、袋井市長も、「母子保健の支援業務が減少しており、重要な役割を担う保健師が不足している。この事態の中で、果たして高知市として十分な対応ができているのか」と懸念を示した。
また、令和3年度高知市一般会計補正予算案に関しても議論が行われた。高橋 裕忠議員は「この追加予算で市民生活をどのように向上させるのか」を質した。岡崎市長は「さらなる福祉の充実や教育の支援に向けて、この補正予算を活用したい」と応じた。特に、教育部門の支援が必要とされ、スクールソーシャルワーカーの導入を進める必要性を挙げた。
最後に、岡崎 邦子議員は「新型コロナウイルス感染症の影響で、子どもたちの精神的な健康にも配慮しなければならない」と指摘し、教育や地域支援の重要性を訴えた。
この会議を通じ、市民の健康や福祉、教育水準の維持向上に向けた議員の姿勢、さらに新たな支援制度が求められる中で、具体的な施策への取り組みや市民の理解を促進する必要があるとの意見が交わされた。市議会の進行を通じ、様々な地域の課題解決に向けた議論が重ねられ、今後の施策への期待が寄せられた。