令和元年第471回高知市議会臨時会が開かれ,重要な議案が審議された。
主な議題は,市第88号指定管理者に関する議案であり,市長の岡崎誠也氏が提案した。この議案は,市の余熱利用施設「ヨネッツこうち」の新たな指定管理者として,ヤマウチ・四電ビジネスグループを候補として選定するものであった。これにより,市民の健康保持や生涯スポーツ活動の支援が期待される。
質疑において,日本共産党の迫哲郎議員が提案者の選定過程を疑問視した。彼は,前回の団体が選定されなかった理由について,指定管理料の提案額が市の参考価格と大幅に乖離していたことを指摘。市の見解を求めた。岡崎市長は,根拠となる分析を行った結果,適正価格に基づいた新たな公募を実施したと回答した。
また、総務部長の大野正貴氏は、指定管理者の公募は原則5年間で,適正な指定管理料の設定がなされた経緯について詳しく説明した。提案した金額が参考価格に届かない場合は、選定しない判断も記載した。これにより、争いごとの発生を未然に防ぐ考えが示された。
さらに、両部長は,前回申請団体での改善点についても言及した。指定管理の運営が市内企業に与える影響や,地元企業育成の必要性についても議論された。今後,市は努力を続ける中で,今回の指定管理者との合意に基づいて事業の進行を図る方針。
全体の審議の後,原案の可決が宣布され,高知市長の岡崎誠也氏は,今後の市政執行に向けて,承った意見を反映させることを約束した。市も今後,地域活性化の一助となるよう,協議を進めていく意向を示した。