令和2年第481回高知市議会定例会が12月16日、午前10時から開かれた。
日程には令和2年度の様々な補正予算や条例改正案などが上程され、熱心な議論が行われた。特に岡崎邦子議員は市長の政治姿勢や新型コロナウイルス対策について厳しく問いただした。
岡崎議員は、感染者増加の中で、菅内閣の対応を批判し、特にGoToトラベル施策への疑問を投げかけた。市長、岡崎誠也氏は「感染拡大防止のための判断が必要である」と答えた。
また、岡崎議員が言及した高知市新たな夜間中学の設置に関しては、地域の教育長である山本正篤氏が、十分な準備と連携を重視する姿勢を示した。夜間中学が4月に開校予定とのことで、地域の支援が期待されている。
さらに、岡崎議員は高知市のアートアクアリウム展についても質問し、感染拡大の中でのイベント開催の是非が議論された。市長は「国や県のガイドラインに従い、状況を見ながら判断を進める」と強調した。
この日の会議ではそのほかにも、指定管理者の指定に関する議案や収入証紙条例の改正案も審議され、各議員がそれぞれの観点から意見を述べるなど白熱した議論が展開された。さらには、市の財政状況に関する質問もあり、次年度の予算に対する懸念の声も上がった。
岡崎市長は、今後の感染拡大に備え、県や国との連携が極めて重要であるとし、企業津波浸水対策等も含めた多角的なアプローチで地域経済をサポートしていく姿勢を示した。
今後も高知市として、引き続き市民の健康と安全を第一に考え、効果的な政策を実施していくことが求められていると思われる。特に、新型コロナウイルスの影響が大きい今、市民への支援と理解を促進する施策が重要である。議会運営についても市民の声を反映させるための体制強化が求められ、日本全国で見られる行政の取り組みを参考にしつつ、持続可能な施策を模索していく必要がありそうだ。